施釉後の仕上げ

昨日から始めた施釉後の仕上げは、今日は今回の窯の本命の六角皿に進みました。

厚さを測るため穴の開いた部分を埋めたり、釉薬が垂れて流れて厚くなった部分を削ぎ落として均一の暑さにしていきます
仕上げ後
裏面も均一にします。最後に底をスポンジで吹き上げます

なんだか昨日からぼんやり眠くて集中するのにエネルギーを使っている感じでした。どうやら、満月と関係があるようです。

窯焚きに間に合うように、最低限の作業を進めた後は、灰の水を取り替えたり、午前中に篩にかけた釉薬の洗い物をしたり、集中しなくてよい作業をすることにしました。

そして、夜ご飯は、先日いただいた生のビーツを使って初めてボルシチを作ってみました。家庭料理ということで、レシピからかなりアレンジしたものでしたが、まずまずの出来映え。

色のわりにクセがなく、美味しくいただきました。

父が轆轤を引いて、削り、その後の作業を私が行った共作、りんご灰釉オクラ文平鉢

施釉(釉薬をかけること)

今朝はどんよりとした曇り空。9月になったせいか、寒くて身体が布団をもとめたのか、今日は久しぶりに寝坊しました。

そして、娘の社会見学なので、これまた久しぶりのお弁当作り。

なんとか無事に送り出して、ほっと一息。

いつの間にかススキが…

昨日は、金曜日から続けていた高台(底)の撥水(はっすい。釉薬が弾いて付かないようにする有機溶剤を塗る作業)をしてから、釉薬の濃度の調整をしました。

この釉薬の濃度の調整は、本焼き前の作業の中でもかなり重要な作業です。島根県の益田長石(ペグマタイト鉱床から採れるパーサイト長石)にりんごの木灰だけを使っていて、灰が入ることで釉薬が流れやすくなるので、まず濃度を一定にすることから始まります。

次に大切なのは、釉薬の厚さです。厚すぎると流れて棚板(窯に入れる時に器を乗せる板)に貼り付いてしまい、薄すぎると色合いも悪く、強度もなくなります。

父の指導の下、釉薬の比重は44ボーメ、釉厚は0.40〜0.45mmで進めていましたが、もっと釉薬を厚くした方がよいのでは、という父のアドバイスで、今回は0.55mmをめざしています。

撥水したところ
比重が重く沈殿しやすい長石釉を混ぜながら、釉挟みを使って、ひとつずつ施釉していきます
5秒ほど浸して、引き上げ、水分が引くまで暫し待ちます
施釉がほぼ完成しました

今日はこれから、凹凸のあるところを滑らかにしたり、釉薬がかかっていないところに埋める仕上げ作業を行います。


ペグマタイトとは?

長石とは?

撥水

今朝の馬追丘陵は深い霧に包まれている。日没の時刻も早まり、日が昇る時刻も着々と遅くなってきているのを感じる。今日は、昨日より、冷んやりした風が漂っている。

濃い霧の中に隠れるマオイ

連日の猛暑で、灰がいい感じで乾いてきて、あと一息というところまできました。9月にはまた新しい灰が藍染めの纏祝堂さんから譲ってもらうことになっているから、今水簸中の灰も早めに乾燥まで進めたいところ。

本焼きの熱で水分を飛ばしたところ
好天の中、3日ほど天日干し
天日干し5日目。乾燥して色が変わってきた。最後はまた本焼きの熱でカラカラにする。

日の出とともに空の色が変わってきました。

霧と青空の共存

昨日は、りんご灰釉の施釉に向けて、撥水(はっすい)作業をしました。灰釉は流れやすい上薬なので、撥水作業にも気を使います。器にもよりますが、高台(底)から約4mmの部分に撥水剤という釉薬をはじく有機溶剤を塗っていきます。

手がぶれないように緊張して作業を進めていきます

私の窯は10kWという小さな窯なので、いかにうまく窯詰めするか、シュミレーションしながら、詰める器を決めていきます。

楕円鉢の立体的な隙間にギリギリ入る2枚の長方皿

今回は、楕円鉢や小さな六角鉢など新作もあるので、楽しみです。

小さな六角鉢

本焼き〈緋襷〉

藁が窯の電熱線を傷めないように枠の中に納めて焼成します

私が主とするのは、りんごの木灰を使った『灰釉(はいゆう,かいゆうとも言う)』なのですが、備前焼で有名な緋襷(ひだすき)を始めたのは、30年以上前に父が掘り起こして配合したMS21と呼んでいる、北海道十勝の鹿追町の美蔓(びまん)粘土と北海道道南の江差町の丸山陶石という陶石を使った北海道産の粘土を活用しようといつことから始まりました。

MS21は、収縮率(焼いた時にどれだけ縮むか)が大きく、父が制作しているときは、白い釉薬をかけていましたが、釉薬を掛けると冷め割れを起こすことがあったため、無釉の緋襷でやってみることになりました。

そのMS21も今回が最後の1袋(20kg)になってしまいました。緋襷の菱形向付を今後も続けて成形するため、今回、新しい粘土での試作も入っています。

次回の窯で緋襷は、ひと段落。試作のものがこれから使えるものになってくれたらいいなと思っています。

緋襷の藁巻き作業〈忘備録〉

2016年に制作してから、4年ぶりの制作となった今回の緋襷菱形向付。

3か月の猶予をいただいて、6月は粘土の調整、そして、やっと7月に入ってから成形作業が始まりました。

久しぶりということに加え、使用する粘土(30年以上前に父が採掘し、調合した北海道の美蔓(びまん)地区の粘土をベースに江差の丸山陶石を加えたもの,MS21)のストックがギリギリだったので、市販の備前土で成形の練習をしてから、MS21で成形を始めることにしました。

心配していた亀裂もほとんどなく、なんとか素焼きが無事に終わって、緋色をだすために、稲藁を巻く作業に入ります。

藁を柔らかくするため、2日ほど前にお湯に浸しておく。
稲藁を揃える
稲藁をクロスさせて、タコ糸で止める。
余計な部分をカットする。
あまり高くなり過ぎないようにする。
窯に詰めたところ。藁が窯の電熱線に付かないように、周りに枠をして焼成します。

今回は、強力な助っ人さんが来てくださって、作業をしながら、これはこうした方がいいんじゃない?などと、改良しながら、作業が進んでいきました。

普段一人で作業をすることがほとんどなので、新鮮な藁巻き作業となりました。