1.りんご灰釉
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私が小学生の頃、毎年ゴールデンウィークに北海道の余市町や仁木町の果樹園にりんごの灰をもらいに行っていました。
果樹園では剪定したりんごの木の枝を薪ストーブで燃やして冬の暖にしていました。
冬の間に貯めてもらった灰を春になると灰を集めに行き、荒篩いし、水洗い、水簸(すいひ) 、乾燥をこつこつと繰り返し、精製したりんご灰を釉薬の原料にしていました。
父が作陶を辞めた後、残っていた原料を活かしたいという思いが、器づくりを始めるきっかけになりました。
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2.緋襷(ひだすき,Hidasuki)
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この器は、かつて父・岩井孝道が調合・精製した粘土を使っています。
きめの細かい美蔓粘土(鹿追産)に砂質の丸山陶石(江差産)を混ぜることで乾燥による縮みを抑えています。
当時は、白い釉薬を掛けて焼成していましたが、冷め割れすることがあったため、現在は無釉の緋襷にしています。
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藁の部分が緋色になります。
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