器作りをしていた両親が作ったりんご灰を引き継ぎ、りんご灰と長石(島根県で産出された鉱物)のみを釉薬の原料にしています。
自然由来のものから成る器は、やわらかい色合いで、お料理や花などの素材の美しさを引き立ててくれます。
主に以下のような手順で制作しています。
1.成形…土から形を作ります(轆轤成形、内型成形、石膏型を使った成形など)
2.削り…少し乾燥して扱いやすくなったら、削って形を整えます
3.刻文…文様を彫り込みます
4.素焼き…800°Cで素地を焼きます
5.撥水(はっすい)…高台部分に釉薬がかからないように撥水剤を塗ります。
6.施釉…濃度を一定にした釉薬を素焼きした素地に掛け流します
7.本焼き…1250°Cで焼成します。
8.完成…高台などをやすりで滑らかにします