緋襷の藁巻き作業〈忘備録〉

2016年に制作してから、4年ぶりの制作となった今回の緋襷菱形向付。

3か月の猶予をいただいて、6月は粘土の調整、そして、やっと7月に入ってから成形作業が始まりました。

久しぶりということに加え、使用する粘土(30年以上前に父が採掘し、調合した北海道の美蔓(びまん)地区の粘土をベースに江差の丸山陶石を加えたもの,MS21)のストックがギリギリだったので、市販の備前土で成形の練習をしてから、MS21で成形を始めることにしました。

心配していた亀裂もほとんどなく、なんとか素焼きが無事に終わって、緋色をだすために、稲藁を巻く作業に入ります。

藁を柔らかくするため、2日ほど前にお湯に浸しておく。
稲藁を揃える
稲藁をクロスさせて、タコ糸で止める。
余計な部分をカットする。
あまり高くなり過ぎないようにする。
窯に詰めたところ。藁が窯の電熱線に付かないように、周りに枠をして焼成します。

今回は、強力な助っ人さんが来てくださって、作業をしながら、これはこうした方がいいんじゃない?などと、改良しながら、作業が進んでいきました。

普段一人で作業をすることがほとんどなので、新鮮な藁巻き作業となりました。

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