卒業、そして掃除の春

以前から、寒い北海道で年末の大掃除をすることがいかに非効率であるかということと、帰省を言い訳に、幼い頃家族でしていた年末の掃除をサボってきた。

では、いつ掃除をするのがいいかと気にしつつも、ついつい日々の生活に追われ、ブラインドもどこも埃だらけ。我が家の鼻水の原因はこの埃ではないかと思うとなおさら気になってきて、ついに年度末にブラインドの拭き掃除を始めてみました。

一人で掃除だけをしていると、疲れてくるし、ちょっとイライラした気分も湧いてくる。先日研いでもらったペティナイフが切れすぎて、洗っている時に親指を切って流血した傷がまだ不安定なので、ゆっくり休みながら。

最近着た和服と、入学式でのコーディネートを決めたり、途中、図書館で借りた「自分で学ぶひと」(鷲田小彌太著,五月書房,1995)を走り読み。巻末には、1995年4月8日第一版とある。ちょうど、30年前、オウム真理教による地下鉄サリン事件の後、教祖であった麻原彰晃が逮捕される間に発行された本だということを知る。私は大学生活を悶々と過ごしていた頃。

今、読み終わった範囲では、「独学で学ぶなら、基礎学力をつけてから」と書かれている。

専門に進む前に、読み書きにあたる基礎を学ぶ大学のカリキュラムに対応していると、今なら素直に受け入れることができる話。

ところが、目的がないとこれは苦痛でしかない。娘は卒業式を終え、家では自由に過ごし、ほとんど好きなこと以外は自分からやらないで心配になることも多いが、学校や祖父母宅ではいろいろ気づいて行動していると聞くから、家では最低限のことができるようにと考えるようになってきた。

これから、新しい生活がはじまる。

ひと息の後は、掃除の続き。

五稜郭タワーから
たまたま見つけた死刑制度を考える講演会に行ってみたいという娘

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です