轆轤はじめ

冬の間は、工房の気温がマイナスになるので、家で内職のように箸置きや内型成形で作る小皿などを作って、3月中旬頃から防寒着を着て工房で内型成形の六角皿や三種盛皿などを作り始めました。それでも朝晩は外気はマイナスになることもあるので、朝一から作業できるわけではなく、気温の上昇と共に作業を進めていきます。

注文をいただいていた六角皿の成形がひと段落して、いよいよ昨日から轆轤(ろくろ)でのマグカップ作りが始まりました。

ストーブをつけて防寒着を着て、室温は18℃でも、手水はあっという間に冷たくなり、手は真っ赤になります。

それでも、去年はほとんど轆轤ができなかったので、今年は轆轤を中心に進めていきたいと思います。

久しぶりにまとめて作った六角皿
赤というより、赤紫に近い手。
冷え性にはこたえます..
2年前に作ったコーヒーカップ
庭では木瓜の花が満開です

鰊漬けの交換会

成人の日。
漬け物交換会(その2)
鰊漬け<=>鰊漬け
切り方も分量も発酵具合も違っておもしろい。

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グレーの澱青

6年前、私が父の跡を引き継いで器づくりを始めた時、父が一部の土と釉薬を託したTさんが、たぶんこの土と釉薬は使わないだろうからと、1組の土と釉薬を手稲から何度も何度も運んできてくれました。

その土と釉薬で焼けるのが「澱青」(でんせい)という文字通り澱みのある青色で、国立博物館で観た中国鈞窯の澱青に近い色だったのでこの名前をつけたと父の資料にありました。

Tさんが手稲と長沼を何度も往復して持って来てくださった重い粘土と釉薬を使いたいと以前から思っていました。

りんご灰釉は淡い色に貫入が入っているので、コーヒーカップやカレー皿など色の強い食材に使うと使い込むほどに貫入に色が入っていきます。

父・岩井孝道作コーヒー碗 1985年頃制作

これは、陶器ならではの味わいですが、やはり綺麗な色のままがいいと思われる方も多いかと思います。

私もあまり強く色が入るのは好きではありません。

限られた原料ですので、前述のコーヒーカップやカレー皿などに限定し、澱青の器を作りたいとおもったのでした。

成形から、素焼きは昨年行い、なかなか本焼きの思い切りがつかず、9月末に父に焼成曲線の確認をして、

10月初旬、窯を開けました。

「え?」完全に失敗でした。

青い色が全く出ていなかったのです。

全くのグレー。

さあ、どうするか。

考えてもしょうがないので、父に見てもらうことにしました。

父の所見は「30℃くらい温度が低い感じ。二度焼きするより、りんご灰釉を焼く時に1つだけ入れて色の出方をみたらよい」とのこと。

前に、娘の粘土遊びをした時に、彼女の希望でりんご灰釉と違う色の釉薬として、澱青をりんご灰釉と一緒に焼いた時、いい色合いが出ていたのを思い出しました。

澱青に使っている北海道新十津川町弥生地区の粘土は、耐火度が低いので、あとはいい形を保ってくれるかの確認をすればよいということになります。

今ある釉薬がなくなった後に使える釉薬についても試験をしましたが、この試験も温度を変えて再度やり直し。

一年の半分が冬の北海道で、今年は工房のストーブを止める暇はないなぁ。

思うようには…

初めて自分で焼成曲線(何時間後に何度にするかというプログラム)をかいて焼成した澱青(でんせい)の窯出しは、予想どおりうまくいかなかった。

今回の窯出し

本来なら名前のとおり、青色が出るはずでした。

以前父が作陶したお皿

過去のデータが残っていないので、器と焼成曲線を眺めて推測するに、釉薬が熔けてない(=温度が低いor温度が高い時間が短い)と考えてみる。

試行錯誤してもキリがないので、修正版の焼成曲線を持って近々父のところに相談に行くのが一番無駄がないだろう。

秋の稔りに癒されよう。

冬を前に

週末の洞爺湖キャンプもなんとか天候に恵まれ、楽しいひと時を過ごすことができました。我が家は初のテント泊ということもあり、この時期のキャンプに心配もありましたが、無事朝を迎えることができました。

洞爺湖の朝

栗が大好きな娘が拾ってきたのが栃の実と思われる実。栃餅として食べるのが美味しいらしいですが、栃の実はアクがとても強くて、灰汁抜きがかなりたいへんな作業ということがわかりました。ただ、使うのは、水と灰。どちらも家にあるもの。うまくいくかわからないけれど、ただ今虫出し中です。

キャンプの後は、澱青(でんせい)での本焼きです。父のアドバイスをもとに焼成曲線を初めて自分で修正してみました。結果がどう出るかは明後日のお楽しみ。

釉薬や粘土により、窯の温度を変えて焼成します

今週は気温が上がった日があったので、灰と粘土の水簸をしました。やり出せば半日で終わる作業なのですが、ついつい後回しにしていましたが、そろそろ寒くて水が冷たくなってきているので、灰はあと2回、粘土はあと1回なんとか10月中に終わらせたいと思っています。

水簸しながら見上げた秋空と栗の木
家の裏で工事が始まりました。ここからの眺めとはお別れです…