糸島訪問記

IMG_7517
IMG_7516
IMG_7518
IMG_7519
IMG_7520
IMG_7521
IMG_7522
IMG_7523
IMG_7524
IMG_7525
IMG_7526
IMG_7527
IMG_7528
IMG_7529
IMG_7125
IMG_7150
PlayPause
previous arrow
next arrow

昨年末の帰省の際、福岡県糸島市で作陶されている莫窯・上原治夫さんと織りをされている上原敬子さんご夫妻の工房を訪ねることができました。上原さんは、札幌がご出身で、父と同時期に料理の季刊誌「四季の味」で器が掲載されていたこともあり、私が父の仕事を引き継いでいることを知り、メッセージをくださったり、札幌での企画展で作品を拝見させていただく機会があり、いつか工房に伺ってみたいと思っていたのでした。

工房には、凛としたギャラリーがあり、お嬢様が描いたという鰻の絵が飾ってありました。お正月の羽子板や鏡餅が水引とともにさりげなく飾られ、センスの良さを感じているところ、火鉢の前で、お薄でのおもてなし。名古屋の両口屋是清の二人静が添えられていて、このお菓子からも話題が弾むことになりました。

さて。結局のところ、叱咤激励を受けて元日、犬が待つ北海道の自宅に戻り、…初めて過ごす一人元旦の夜。近所の友人からお節のお裾分けとお餅をいただき、翌日は再び犬を預けて、札幌の両親宅へ。久しぶりにゆっくり過ごして、母から着物を譲ってもらったり、花びら餅にお抹茶を点てていただいたりと、両親と3人の時を過ごすことができた。

1月は本のイベントや来客があったりして、落ち着かないうちにあっという間に2月になり、さすがに何かと焦りも出てくるけれど、どうも気持ちが集中しなかった。

そうこうするうちに、元日に起きた能登半島地震の被害状況調査の応援で、夫が2週間富山県氷見市を拠点に志賀町と輪島市阿岸地区へ行くこととなった。

戻って来て、やっと日常が戻ってきたような感じがしてきた。気温が上がったこともあり、冬を前にやり残していた窯焚きの準備やら、3月のグループ展の調整やら、昨年から取り組みを始めた3Dプリンタによる型づくりを進めたりと、同時並行で進めているところ。そして、確定申告も。

今年はどんな1年になるだろうか?

馬追の自然いろいろ

〈馬追の自然全28種の飯碗〉
春から、
福寿草・水仙・エンゴサク・延齢草・渡り鳥の群れ・蓬・蒲公英・鈴蘭・土筆とスギナ・カタバミ、
夏は、
韮・石楠花・赤詰草・ほおずき・オクラ・ガクアジサイ・水引草・松葉、
秋へ、
栗、稲穂・露草・トンボ・山葡萄・錦木・芒・野菊・吾亦紅・山並み

素材が溢れる山の恵みに感謝🍀

これらのお茶碗は、今年4月に旧北長沼小学校跡地に開校した「まおい学びのさと小学校」に箸置きと共に寄附させていただきました。

食育の一環として、ものづくりの素材としてお役に立てていただければ幸いです。

#器づくり #池上ふくみ #器のある暮らし #陶器 #灰釉 #りんご灰釉 #益田長石 #還元焼成 #やきもの #pottery #ceramics #ceramicart #handmade #clay #potterylover #japan #Hokkaido #sorachi #naganuma #北海道 #空知 #長沼町 #長沼 #可窯 #飯碗 #馬追の自然 #relay

まおい学びのさと小学校

薯蕷饅頭の焼き印

大好きな塩瀬総本家の薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)。

通常販売されているお饅頭には、「志ほせ」という焼き印が入っていますが、焼き印を押すという作業ひとつでも技術のいることなのだと記事をを読んで知ることができます。

同じものが並んでいる作業風景はとても美しい。

@shiose1349

#薯蕷饅頭

以下、塩瀬総本家のInstagramから転載

Repost @shiose1349 with @use.repost

・・・
しおせ便り更新のお知らせ

作業場には、数多くの焼き印があります。ススキや松葉など、季節に合わせたお菓子に使うもの。「干支饅頭」に使う十二支は、文字とイラストの両方が。「寿」や「祝」などお祝いに使う文字は、饅頭の大きさに合わせ各種取り揃えています。また、宮内庁や皇室関連のお菓子に使われる菊の御紋も。これらは、花びらの数によって使われる場所が違います。

この「焼き印を押す」という作業の様子を、少しご紹介しましょう。できたての饅頭に焼き印を押すと、皮が焼き印にくっついてしまうため、志ほせ饅頭に焼き印を押す作業は、饅頭の粗熱が少し取れてから始まります。ガス火で焼き印を熱し、濡れ布巾で少し温度を調節してからポンポンとリズミカルに押していきます。焼き色のムラが出ないよう、そして中心から外れないようにスピーディーに押していくという作業。まっ白い薯蕷饅頭の表面がキュッとわずかに沈み、焼き印が付くこの様子、見ていてとても“気持ちが良い”のです。また、この作業の時にはなんとも甘く香ばしい、とてもいい匂いが立ち上ります。バーベキューやキャンプで「焼きマシュマロ」をしたことがある方には、あの匂いというとイメージしやすいでしょうか? いつの日か、お客様に体感していただきたいものの1つでもあります。

続きは塩瀬公式ホームページ内「しおせ便り」よりご覧ください。
www.shiose.co.jp/blogs/news

連載「しおせ便り」では和菓子屋の日常を様々な角度からお届けしています。

「ちょっと知ればもっとおいしくなる」
普段何気なくお召し上がりいただいているお菓子も、贈り物にいただいたお菓子も。作る工程や職人技を知れば、違う角度が見えてきて、もっともっと美味しく思えてくるから不思議です。

プロフィール欄リンクからもアクセスできます。
@shiose1349

志ほせの焼き印

「A little bit of knowing makes it a little bit tastier.」
Shiose is the oldest confectioner in Japan.
As the first purveyor to the royal household, it has been a driving force in the world of Japanese confectionery.

#お饅頭 #和菓子 #wagashi #塩瀬 #塩瀬総本家 #shiose #江戸和菓子 #和のおもてなし #手土産 #和スイーツ #おもたせスイーツ #歴史#japanesesweets #japaneseconfectionery

解禁

父が後半に取り組んでいた仕事として、メロンの蔓や葉を自ら燃やして作った灰を精製したメロン灰による釉薬づくりがあります。植物の灰を釉薬に使う灰釉でもメロンを使う方は少ないと思います。父がメロンを使うことになったきっかけは、東京で個展をした時に、窯のある住所が北海道夕張郡長沼町ということで、夕張ならメロンをやってみたら?という提案だったとのこと。

同じ夕張郡栗山町の農家さんの協力で、厳密には夕張メロンではないもののキングメルティという夕張メロンと同じ品種のメロンが収穫された後、蔓と葉を乾燥させて、専用の炉で燃やすことで得た灰です。収穫後の作業で、ビニールハウスの中で栽培されたものを集めるため、北海道とはいえ、とても暑い中での作業でした。

そのメロン灰を父は陶器と磁器の両方に使い、磁器の方は「メロン灰青白磁」と名付けました。偶然にも、その色合いが薄く緑がかった色で、メロンのイメージと一致することから、「メロンだからメロンのような色になるのですか?」などと聞かれることもありました。これに関しては、メロンの表面の色が高温で焼いた陶磁器の色にそのまま現れることはなく、土と釉薬に含まれる元素の組合せや焼成温度や焼成方法(酸化焼成か還元焼成)により決まります。

天草陶石にメロン灰の釉薬を掛けた「メロン灰青白磁」は、後半の父の仕事の主軸となっていきました。今、私が使っているりんご灰釉は、父がメロンの灰を使うようになる前に使っていたものです。ゴールデンウィークには、近所の農家さんにトラックを借りて、冬の間にりんご農家さんが剪定したりんごの枝を薪ストーブで燃やした後の灰をもらうため、仁木町や余市町のりんご農園を何軒も回って灰をいただきました。子どもの頃にどこかに遊びに連れて行ってもらった記憶はなく、このゴールデンウィークに灰をもらいにトラックで遠出をする、というのがちょっとした楽しみでもありました。

そんな灰は、集められ、質のよいものを水簸し、釉薬の原料として保管できるように処理していました。

父が病気で作陶できなくなった後、器づくりを始めるきっかけとなったのは、これらの灰の存在でした。

とはいえ、まずはりんご灰を安定して使うことができるようになること。そして、もうすぐ平均余命から人生の半分を迎えようという先日、父からメロン灰の使用許可が出た。いずれはやりたいと思っていたので、驚きの一瞬。そう簡単にはいかないだろうけれど、楽しみです。

メロン灰青白磁
残雪の無意根山

技術の継承

毎年帰省の都度訪ねていた福岡県みやま市瀬高町(柳川市の隣)の吉開(よしがい)かまぼこさんが、ある時店じまいしていて、とても残念に思ったのは3年ほど前のことだったろうか?

24歳の女性がこのかまぼこ屋さんを引き継ぐことに。
また美味しくて安全なかまぼこを食べることができると思うとうれしいです❗️

http://www.yoshigai.co.jp/

www.makuake.com/project/yoshigainokamaboko/?fbclid=IwAR0GdrzuaffAEeTX7vUeU7Rxdk8PJGgbBNl5tnDdFTL4a5y1LpFV7QecVpw

#福岡県