想い

今朝の馬追丘陵は、霧に包まれておりました。
バス停に向かう道は川沿いにあり、霜が降りるこの季節は朝霧が発生することが多く、防風林と田畑に霧がかかると、とても美しく幻想的な風景が現れます。

バス停に送った後の帰り道は、登る陽が霧に包まれて何とも言えない柔らかい光に覆われます。まるでカシミアのストールを身につけた時のように。

余りにも美しい風景は、停車して撮影するのを許してくれません。霧が深く、停車するのが危険だからです。山登りをして、条件がよくない時に引き返す判断ができるかどうか、一線を超えて先に進んでしまうか。

美しいもの、手触りのよいもの、大切なものは、写真には撮れないけれど、それを継承したり、話し合ったり、共有することにはとても意味があると、再び感じる朝の始まり。

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