昨年水簸(すいひ)して乾燥させた灰を寒くなるまでに完全に乾燥させることができず、篩って粉状にすることができなかったので、今年の原料づくりは、まず、この乾燥させた灰の塊を砕いて篩う作業から始まりました。
この灰は、紺屋(染物屋)灰というもので、藍染で藍を建てる時に使った後に残る灰をいただいています。
今回の灰は、樫とブナの混合灰ということでした。
灰を篩う作業は、灰だらけになる最も汚れる作業です。しかし、この作業なしに、美しい釉薬はできません。
半日くらいで終わるかと思っていた作業ですが、意外にも丸2日ほどかかり、24.3kgもの精製灰ができあがりました。
これからテストをして、器にどう使えるかどうかはまだ先になりますが、精製灰を作ることで灰釉技法が持続可能になり(もちろん、購入灰によることも可能ですが)、現代では畑に撒くくらいしか利用価値のない灰を再び活用できるということは、とても素晴らしいことだと思います。
アルカリ度の残る上水も昨年から洗濯や食器洗いをする時に油を拭き取る時に使うなど、新たに生活に活用することも始めました。
やるべきことは、果てしなく、尽きません..