メロン灰の基礎試験

天草陶石を使ったメロン灰青白磁の基礎試験を始めました。ベースは、天草陶石(九州産の磁器土)と比較材料として、今、りんご灰釉で使っている信楽系の新特こし土の2種。

第1回目の試験は、長石と灰の共融点(釉薬がよく熔けている試験片)を見つけるのが目的です。5%刻みで調合した釉薬を乳鉢に入れ、少なめの水を入れてよく擦り混ぜてから、濃度を調整し、磁器土と陶土のテストピースに付けます。

テストピースは、素焼き後、水拭きし、焼成後に区別できるように、裏面に番号を付します。その後、下部や側面に釉薬が付かないように撥水剤を予め塗っておきます。

180目の篩で篩った昔のメロン灰
ナンバリングして、撥水したテストピース。左側が陶土、右側が磁器土。同じ釉薬でも染み込み具合が異なる。
計測中。メロン灰がグレー、長石が白
乳鉢でよく擦り混ぜる
テストピースを乳鉢に入れ、施釉

この後、比較テストとして、りんご灰でも同じ試験を行い、焼成後、試験の結果を見て、次の段階に進んで行く予定です。

次回以降の試算

涙の小鉢

今年は、この涙のシリーズの一年でした。
初めて3Dプリンタで内型を作って成形してみました。
もともとそうしようと思っていたのではなく。

・頼まれた形状がはっきりしていたこと
・深さがあり、今までの型の素材では作りにくかったこと
・隣町の栗山煉瓦創庫くりふと@kuriyama.kurift 内にあるファブラボで、指導を受けながら、3Dcadでデザインをして、3Dプリンタで出力できたこと
・今年の夏は暑くて、エアコンのあるファブラボに行きたくなったこと

など、条件が重なってのことでした。

頼まれたサイズは、写真のサイズ(小鉢程度)の3倍。
小さなサイズは、試し用に作成しました。
大きな型は、3Dプリンタでの出力に1日以上かかりました。
成形も大きいものは苦戦しましたが、なんとか納品できてよかったと思っています。

左上から、
ほうれん草のお浸し
茹で玉子
かぼちゃのポタージュ
小豆の葛湯、八朔
鰊漬けと人参の葉の黒胡麻和え、にゅう麺
ポテサラ
牡蠣にレモン汁
ヨーグルト 蒸しりんご添え

#器づくり #池上ふくみ #器のある暮らし #陶器 #灰釉 #りんご灰釉 #益田長石 #還元焼成 #やきもの #pottery #ceramics #ceramicart #handmade #clay #potterylovers #kilnfired #japan #Hokkaido #sorachi #naganumacho #naganuma #北海道 #空知 #長沼町 #長沼 #涙のサラダボウル #振り返り #鰊漬け #ポタージュ #ファブラボ

馬追の自然いろいろ

〈馬追の自然全28種の飯碗〉
春から、
福寿草・水仙・エンゴサク・延齢草・渡り鳥の群れ・蓬・蒲公英・鈴蘭・土筆とスギナ・カタバミ、
夏は、
韮・石楠花・赤詰草・ほおずき・オクラ・ガクアジサイ・水引草・松葉、
秋へ、
栗、稲穂・露草・トンボ・山葡萄・錦木・芒・野菊・吾亦紅・山並み

素材が溢れる山の恵みに感謝🍀

これらのお茶碗は、今年4月に旧北長沼小学校跡地に開校した「まおい学びのさと小学校」に箸置きと共に寄附させていただきました。

食育の一環として、ものづくりの素材としてお役に立てていただければ幸いです。

#器づくり #池上ふくみ #器のある暮らし #陶器 #灰釉 #りんご灰釉 #益田長石 #還元焼成 #やきもの #pottery #ceramics #ceramicart #handmade #clay #potterylover #japan #Hokkaido #sorachi #naganuma #北海道 #空知 #長沼町 #長沼 #可窯 #飯碗 #馬追の自然 #relay

まおい学びのさと小学校

展示会まであと半月

3月に入り、少し工房が暖かくなってきました。今日は、施釉。少し大きな楕円鉢と深さのある丼があるため、樽の半分ほどに減ってきた釉薬を2つ合わせて1つの樽に移す作業から。

濃度を調整して、施釉。

以前、試験していた珪石を添加した白釉と、カオリンを添加したビードロ釉をカトラリーラストに掛けてみました。

その後、昨年の秋に調合してあった7つ目の樽の釉薬をテストピースに掛けてみました。調合のミスがないとは限らないので、本番の前に必ずテストピースで焼いてみて、確認します。そのためには、釉薬が十分残っているうちに、次の釉薬の調合を行う流れになります。

展示会の方は、ほぼ計画どおりに準備が進んでいて、私は週明けにかけて一度窯を焚いて、ご案内を送ったり、備品の準備と、窯出し後に納品リストを再度修正して、売上管理のためのシール貼りなど。

その他、今回小さな写真のパネルなどを印刷するので、画像データを選んだり、加工したりと、制作以外のことが多かったけれど、けっこう好きな作業なので、どんな感じになるか展示が楽しみ。

多くの方々のご協力で、リーフレットの配布も完了
いつもより、やや暗い色味に見える

成形完了

今回の素焼きのための成形は完了したので、冬の間作業していた居間の作業台や簡易的に段ボールで作っていた乾燥スペースや道具類をひとまずあるべき工房へ片付けることにしました。

今日は暖かく、今までサボっていた除雪、灯油の給油タンクやガスや水道の検針のメーターの近くも雪が積もっていたので、道をつけていると、楽しくなってきて、屋根の雪が落ちてたまっているところを崩したり、1時間半くらい夢中になってしまいました。

雪降ろしは1人でやらないように、というけれど、天気もあるし、いいタイミングで日中作業するとなると、1人でやらざるを得ない。

そんな作業を共同でできる仕組みがひとり世帯が増えると必要だと感じます。

先日の寒い日の雪
最後に作った四方皿。高台が八角形になっています
ガレットとミルクティー

今回は、初めて挑戦したティーポットとティーカップがどう仕上がるかが楽しみです。