マオイ アウンウタラ展

手からはじまる暮らしをテーマに長沼町商店街のフリース・ルマーカにて、2回目のグループ展を行いました。

ハプニングもありましたが、打ち上げまで楽しいイベントとなりました。

ご来場くださった皆さま、どうもありがとうございました。

(2024.4.3記)

展示会まであと半月

3月に入り、少し工房が暖かくなってきました。今日は、施釉。少し大きな楕円鉢と深さのある丼があるため、樽の半分ほどに減ってきた釉薬を2つ合わせて1つの樽に移す作業から。

濃度を調整して、施釉。

以前、試験していた珪石を添加した白釉と、カオリンを添加したビードロ釉をカトラリーラストに掛けてみました。

その後、昨年の秋に調合してあった7つ目の樽の釉薬をテストピースに掛けてみました。調合のミスがないとは限らないので、本番の前に必ずテストピースで焼いてみて、確認します。そのためには、釉薬が十分残っているうちに、次の釉薬の調合を行う流れになります。

展示会の方は、ほぼ計画どおりに準備が進んでいて、私は週明けにかけて一度窯を焚いて、ご案内を送ったり、備品の準備と、窯出し後に納品リストを再度修正して、売上管理のためのシール貼りなど。

その他、今回小さな写真のパネルなどを印刷するので、画像データを選んだり、加工したりと、制作以外のことが多かったけれど、けっこう好きな作業なので、どんな感じになるか展示が楽しみ。

多くの方々のご協力で、リーフレットの配布も完了
いつもより、やや暗い色味に見える

成形完了

今回の素焼きのための成形は完了したので、冬の間作業していた居間の作業台や簡易的に段ボールで作っていた乾燥スペースや道具類をひとまずあるべき工房へ片付けることにしました。

今日は暖かく、今までサボっていた除雪、灯油の給油タンクやガスや水道の検針のメーターの近くも雪が積もっていたので、道をつけていると、楽しくなってきて、屋根の雪が落ちてたまっているところを崩したり、1時間半くらい夢中になってしまいました。

雪降ろしは1人でやらないように、というけれど、天気もあるし、いいタイミングで日中作業するとなると、1人でやらざるを得ない。

そんな作業を共同でできる仕組みがひとり世帯が増えると必要だと感じます。

先日の寒い日の雪
最後に作った四方皿。高台が八角形になっています
ガレットとミルクティー

今回は、初めて挑戦したティーポットとティーカップがどう仕上がるかが楽しみです。

準備

窯の準備をする時は、予期せぬ事態を想定して、無理のないスケジュールを組むことにしています。この冬は、驚くほど寒く、なかなか工房に行く気にならない日が続きました。3月中旬にグループ展を控え、さすがに窯焚きのスケジュールを余裕をみて逆算すると、素焼きのタイムリミットは2/9頃です。さて、週間天気を見てみると、待っても温かくなる兆しがありません。やむを得ず、2/1から余裕を持って、素焼き前の仕上げをする決心をしました。

焼き物は、粘土の状態では、可塑性があり、多少乾燥しても、水分を含ませることで、多少の形の修正ができますが、一度焼いてしまうと戻すことはできません。ですから、工程ごとに「仕上げ」をします。

例えば、素焼き前の仕上げでは、紋様を彫り込んだ部分に残った粘土を取り除いたり、成形や乾燥段階で形が歪んでいる部分を整えたりします。畳付きをよくするためにヤスリで整えることもあります。

紋様の部分に小さな粘土が付いています
仕上げ後、全体的に滑らかになっています

今回の最大の課題は、展示会の4人のコラボコーナーで使うティーポットです。今まで一度も作ったことのないもので、パーツが多く、接続部分も多いので、何度も苦戦しました。初めて作ってうまくいく保証はないので、ドキドキです。

3つ作ったうちのひとつ
30年ほど前に父が作っていたもの。
家族事情も今とは異なりサイズはけっこう大きめです
さて、素焼きの窯詰め

うまく焼けることを祈るばかりです。

莫窯・上原治夫さん

福岡県糸島市で作陶される上原 治夫さん(莫窯)と織物をされている上原 敬子さん(をりをりの記)の二人展に行ってきました。

3年ほど前に父を知る上原さんからSNSでメッセージをいただき、福岡ならいつか工房におじゃましたいと思っているうちに新型コロナウィルスが猛威を震い、帰省はしたものの、さすがにお目にかかることは叶わず、来年こそはと思うこと2年。

まさかこのタイミングで、札幌でお会いする機会があるとは思ってもいませんでした。たまたま長沼のクロス・カントリー・ファームで出会ったジベレリン処理(薬品につけて種なしにする処理)をしていないデラウェアと紅葉したぶどうの葉、手づくりのちりめん山椒を手に会場へ向かいました。

上原さんは札幌出身で、初めてお話ししたとは思えないひと時となりました。

奥様で織物をされる敬子さんからも、自分をコントロールすることの大切さ、家庭と制作を両立することの難しさなど身に染みるお言葉に、改めて自分がなぜ器づくりをするのかを考えさせられました。

薪ストーブがある家具づくりの工房での展示会は、明日23日(日)までです。

▼札幌澪工房展
「彩りの器を愛でる カシミアの温もりを纏う」
2022.10.22(土)〜23(日)10:00-18:00
札幌市白石区東札幌2条4丁目8-18

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